情報洪水がエスカレート そこに設計が必要
情報が爆発的に増える時代
“1980〜2008年に『読む量』は3倍に増えた」とカリフォルニア大学サンディエゴ校のRoger E. Bohn氏とJames E. Short氏が2009年12月に発表した研究論文(PDF)には書かれている。”
ネット時代で「読む量」が急増:研究結果 | WIRED VISION より
人が読む情報量は増えているという報告ですね。別のところには、2008年以降の研究データもありました。
“データの増大は新たな課題も生む。企業はデータの取捨選択を進めると同時に、増大するデータに対してはITを駆使して対処しなければならない。”
大和総研/ 増え続けるデータに対する次の一手とは
より
こちらはデータ量ベースの比較ですが、どちらにしても情報が加速的に増えている状況に変わりはないです。
データを通して迫る<世の中>
最近、僕の周りでは「世の中で起こっていることなんか、俺には関係ない」という人が何人かいたことが印象的でした。詳しく聞いてみると、世の中で何が起こっていても、自分は誰かから指示されたことをその通りやることしか出来ない人間なのだ、という意味合いのようです。
以前に『今読むべき本リストを集合知で作成してみた - FDmountwill_millsの日記』というエントリを書きました。いまの世の中には、読みたい本を選ぶだけでも多くの情報があります。しかも、多くの人がそれに言及しているという情報までも、はてブの数を通して可視化されます。それ自体は有益なツールではありますが、情報の量に圧倒されて疲れてしまい、何もかも見たくないという人がいるのも事実かもしれません。
情報洪水を受け止めるツールの<設計>が必要
僕はグーグルリーダー*1をよく使って、ブログやニュースなどを読んでいるのですが、そこに記事が山のように溜まってしまってうまく読めない状況が続いていました。例えば、1日放置しておくと1000件ぐらいの記事が溜まってしまいます。
そこで登録フィードを見直したりしていたのですが、それはいわゆる「設計」とか「デザイン」と言ってもいい行為でした。ひとつひとつの<フィード>や、RSSリーダーの各種機能について、それぞれの<ファンクション>を考えて構築していく感じでした。いままでの僕は、インターネット上の情報をただ眺めて、流されていた面があったと思います。
情報選別の一例、はてブトルネードを受け止める
勝間和代さんの本に何度も登場していたエピソードですが、書評ブログにはてブがたくさんついたことをきっかけに、本が売れるようになったそうです*2。そのエピソードを思い出して、はてブを介してグーグルリーダーに入ってくる記事を選別する方法をまず実行しました。
大手や人気のサイトについては< http://b.hatena.ne.jp/entrylist?sort=count&url=http://www.amazon.co.jp/ >のように、はてブ人気エントリのページを表示して、その画面のフィードをグーグルリーダーに登録します。これで、複数のはてブが新しくついた人気エントリを選別できます。yahoo!ニュースなどにも、適用すると便利でした。