終身雇用制についてのテレビ番組 見終わって

 勝間和代さんと森永卓郎さんは、最初から賛成と反対をはっきりさせていました。正統的なディベートのルールに則った話をしよう考えているようです。この2人は、熱くなって極論めいた意見が出ることもあります。そこがいかにもディベート的。勝間和代さんの締めの言葉で「終身雇用が善か悪か、ゼロかイチか。そういうことではありません。」というのがありました。ある程度わかってディベート的な話し方をやっていたのだと思います。
 そこにからむ湯浅誠さんのポジションが面白かったと思います。周辺の問題も含めて考えるべきだというスタンス。たとえば、個人の負担として住宅費と子供の教育費がかかっているという問題を切り出し、年功で給料が上がっていかないと、年齢が上がって支出が増えたときに対応できない。などの意見。この人のおかげで話に広がりが出ていたと思いますね。
 二元論だけで考えるのではなく、様々な角度から考えることが必要だと思いました。様々な意見を得る手段としてディベートはいいものだと思いましたが、ディベート的な二元論だけ囚われないことが大事だと思いますね。