ミッション・ステートメント

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id:FDmountwill_millsの由来

id:Fmountwill_milsの由来ですが、まずFDは本名の姓をローマ字読みして縮めました。mountwillsは名の英訳です。そして、millsは私の好きなものづくりの精神や工場について関連しております。mixiのidはMILLS/NAVYにしました。

FRANKLIN MILLS(フランクリンミルズ)
1994年創業。フランクリンミルズ誕生は、イタリアの小さなMILL(工場)を訪れた事に始まる。そのMILLの物作りに対するプライドと情熱は、現在の日本に於いては非効率的なものとして切り捨てられがちな職人の手仕事が生きていたいたのです、会社設立以降、フランクリンミルズの創業精神に共鳴する数々のMILLの協力により、扱いアイテムは多岐にわたる。現在は自社オリジナルの他、数々のセレクトショップOEM手掛ける。その物作りは世界中のファッションマーケットをリサーチし、クラシックにトレンドを融合させたニュークラシックを提案する事、そして生産はあくまでも日本国内の優れたMILLにこだわり、インターナショナルなMADE IN JAPANを目標としています。そして、そこから生み出される商品のひとつひとつに創業の精神である職人の手作りが生きているのです。

出典:FRANKLIN MILLS http://www.franklin.co.jp

FRANKLIN MILLS(フランクリンミルズ)はプロフィール写真ネクタイのブランド名です。引用したブランドの説明は、とても考え抜かれた言葉が並んでいて、共感できるところがたくさんあります。こういった解説は、顧客に対するブランド戦略として、また従業員の心構えとして、会社全ての活動において関わっているはずなので、真剣に考え抜かれたうえで発表されるもので、ブランドひいては企業のミッション・ステートメントとして機能する文言なのだと思います。

本当のところを言うと、mixiのidをつけるときたまたま目の前にあったネクタイからつけただけで、当時はブランドの創業精神などに共感したわけではありませんでした。偶然かもしれないけど、僕はこの文言に共感できるし、人生で目指したいことと一致しているような気がします。昨日の日記にも書いたとおり、規模にかかわらず工場(MILL)は好きです。

20世紀前半工場

工場の仕事について、チャップリンの古い白黒映画モダン・タイムズに描かれるような、言われたとおりものを運んでねじを締め込み続けるだけのような、そんなイメージが僕のなかにありました。映画のように言われたことだけをやりなさい、作業員は頭など使わなくていいという仕事の進め方は、20世紀において華々しく成果をあげたと思います。大量生産が可能になり、工場は給料を支払うことができ、人々は最新の工業製品を入手することができます。言われたことだけを機械的にやらされることについて、映画のなかでは人間性の喪失が描かれるかもしれませんが、実際に給料がもらえて最新の工業製品を購入できるのならば、人間性の喪失に対してそれなりの補償と成り得るでしょう。しかしながら、現代にそういうものはなく確かにプライドと情熱が求められます。

20世紀後半工場

上記のような工場のありかたは、20世紀において19世紀を上回る生産性と富を実現したのかもしれません。しかしながら、途中で行き詰まります。大量生産で市場にものがあふれるようになれば、人々は簡単にものを購入しなくなります。購入するとすればもっと高品位でリーズナブル。そこまで踏み込めない工場は、給料を支払うこともできないし、作業員の人間性を喪失するだけの場所に成り下がります。自動車工場も、チャップリンの白黒映画の時代から変化しました。トヨタ生産方式Toyota Production System、略称TPS)に代表されるような、日本の自動車メーカーのやり方が広まっていきます。トヨタ生産方式では、作業員がなぜということを考えてカイゼンしたりして、考えて作業することが求められます。人間性の問題でなく生産性の問題として、各作業員が自分で考えて作業することが求められます。この時代、コンピュータやロボットなども発展しているので、いわゆる機械的な作業は、文字通り機械が担当できるから、頭を使わない作業の場はさらに少なくなります。日本自動車メーカーの仕事のやり方は世界に広まって、整理、整頓、ひいては5Sといった日本の工場で好まれる標語が、海外の企業でもseiri,seiton,とそのままローマ字で標語となって看板に掲げられていたりします。

21世紀工場

今の時代、どれだけ頭を使ったとしても、工場は大量解雇などをしないと存続できないところまで追い詰められたりします。会社の仕事というものがますます不確かなものとなった以上、会社の仕事にまず情熱とプライドを注ぐというだけではなく、自分の人生にプライドと情熱を持てることがまず第一で、そこから仕事に還元する方法に落とし込むという考え方になるのかなと思います。最悪、働いている会社がどうしてもうまくいかなくなったとき、プライドと情熱を持って発揮できるスキルが個人にあるのならば、その個人は社会で何があっても生きる糧を得る可能性が残されています。それが、近年言われているワークライフバランスということかな、と思いますし、個人が安心して働ける環境が会社の生産性や人材獲得にも繋がると思います。21世紀はまだ9年目なので、私の考えもまだあやふやで漠然としていて自信ないところもありますが、少なくとも情熱とプライドを持って生きるということが、個人の人生にとっても会社の仕事にとってもいい面と成り得ると考えています。

*1:ミッション・ステートメントとは私の好きな本"7つの習慣"で登場する言葉。この本には最後の締めで書いたようなお互いにとってよい方向を目指すということ、すなわち"Win-Win"も登場します。