ここ数年の体験を振り返って

僕はいままで、CADやエクセルを数多く操作して、業務の書類や図面や、調査結果の論文や学校の課題などを作成してきました。長年の経験があって、手ごたえのある成功事例もそれなりにあり、これを人に伝えたりしたら面白いのではないかと思っています。

ちょうど1年ほど前にAutoCAD操作を徹底的に見直しました。当時の職場の事情で、少しひまですることがなくなったからです。CADソフトのヘルプと、ウェブ検索でCAD操作について調べ続けました。どちらかというと、ウェブ検索の方が参考になるものが多かったです。ソフトの作成者側が用意したヘルプは、CADソフト制作のプロによって作成されたのですが、ウェブの内容は業務で図面を書くプロによって作成されているものが多いからだと思います。それを自分なりに工夫して磨きをかけました。そのときやってみたのが、なるべく多くのコマンドをキーボードで入力すること。その成果が3月12日の日記"僕のPC操作における原則"に書いた内容です。以降の体験から考えたこと、簡単にメモ。

  • a.時間
    • 工夫をするうえで、気をつけたことがあります。操作を工夫して図面を書いたら、その作業時間を記録して、それをもとに役に立つ操作なのか判断すること。なぜなら新しそうな操作をやってみて、図面が速く正確に書けたと思い込んでいたら、実際の時間はさほど短縮していなかったということがあったからです。
  • b.明日でいい仕事もちょっとだけ工夫
    • また、図面作図の能率を上げるためには、毎日必死になって目の前の案件だけを追いかけていてもだめだということにそのとき気付きました。目の前の案件は緊急性が高いものがほとんどで、工夫を考える余裕がないことが多いです。だから、それだけに集中しがちだった頃の僕には、工夫する能力は身についていませんでした。通常、仕事は忙しくて目の前の案件に追われるものだとは思います。そこで、例えば数週間後に提出する予定の案件について考えることを、気分転換も兼ねて毎日少しづつでも積み重ねると、数週間後に効いてくるのではないかと思います。
  • c.人の役に立てるアウトプット
    • b.をずっと続けていたつもりだったのですが、つい最近、こうした工夫を緊急性がないがゆえにおろそかにしてしまったことに反省しました。工夫した成果物としての資料が、精度や信頼性がいまひとつのため、それを活用したり人に引き継いだりするのが少し心配な状況でした。工夫の着眼点は悪くなかったと思うし、もう一歩頑張っていれば精度も信頼性も高いものにできていたと思えるのが悔しかったです。引継ぎにあたって、それでも相手の方は快く引き継いでくれたのが救いで感謝しています。