100人に1人レベルのインターネット・メディア・リテラシー その程度のこと

 こうしてブログを書いたりしていると、多くの人がRSSリーダーを使っているように思っていましたが、実際の利用この程度のようです。僕の周りでもあまり居ないようです。
 このブログを書き始める(2009年3月)まで、僕はあまりインターネットを使用しておらず、mixi等のSNS使っている人とか、ブログを書いている人とかはまるで遠くの世界の出来事のように考えておりました。以前には、ヤフー掲示板でオフ会に参加したりしていたのですけど、そういうことからは9年ぐらい遠ざかっていたということになります。そうなった理由のひとつは、単純に社会人としての仕事が忙しかったからですが、他にも要因がありそうです。
 掲示板形式に慣れていた当時の僕からみて、SNSやブログなどは、何か異質のものを感じたことがその要因であり、それは思った以上に大きな差だったかもしれません。RSSリーダーの使用は、僕にとってはとても簡単でしたし、便利で手放せません。他の人はなぜ使わないのか不思議でしたが、それはかつての僕がSNSやブログに対して抱いた想いと、似ているかもしれません。
 業務上で、PC上の図面作成や書類作成において効率化できるよう、様々な方法を編み出していたこともあります。それは別に自慢するほどのことではなく、少々検索したり本で調べたりしたうえで、自分で考えればすぐにできる程度のテクニックですが、明らかに効率が数倍になることも、たくさんありました。ところが、職場でそれを受け入れない人もいろいろいて、しかも自分は仕事がうまく処理できていると頑なに信じ込んでいます。気持ちの問題は、案外大きいもので、具体的な方法を示すことよりも、気持ちの問題を解決することの方が、意外とたいへんな場合があるものです。
 少々おおげさに言えば、気持ちの問題にこだわりすぎる人は、目の前にあるもの全てを拒もうとする想いがあるのかもしれません。便利なツール、ひいては本当の希望に至るプロセス、そういったものすら拒もうとしています。新しいものを受け入れるより、「俺にはそんなことできない」と決め付ける方が、その人にとっては楽なんですね。
 RSSリーダーを使うことも、ブログを書くことも、本を読むことも、数字を分析することも、デザインを考えることも、どれも気持ちの問題さえクリアーして取り組めば本当に面白いことでした。人それぞれ、過ごしている環境や立場に違いがあって、時間にも限界がありますし、RSSリーダーを使うべきとまでは、当然言えないのですが、単に気持ちの問題で何かを拒んでいないか、冷静に考えてみてもいいかもしれません。やってみれば、案外と簡単で面白いことが、インターネットや本に限らず、世の中にはたくさんあるかもしれません。