NHK日曜美術館 キーワード:アジア、経済成長、など

いま、アジア美術がおもしろい 〜激変する社会と向き合う画家たち〜|日曜美術館 いま、アジア美術がおもしろい 〜激変する社会と向き合う画家たち〜|日曜美術館 いま、アジア美術がおもしろい 〜激変する社会と向き合う画家たち〜|日曜美術館 このエントリーをはてなブックマークに追加
 さきほどまで見ていたテレビです。アジア諸国は経済成長により、大きく様変わりしました。その中で生れた経済格差や、それぞれの国の伝統美が失われる危機感などが反映されています。司会者の姜尚中さんの言葉も、普段の優しい声と比べて微妙に力強くなっていたかもしれません。アジアの国々が抱える諸問題について考えることが、姜尚中さんの本業ですから。
 モンゴルやタイのベテラン作家が、1990年代当時と現代との環境変化のなかでどのように作風を変化させたかの紹介が興味深いです。そこから、アジアの国々、ひいてはグローバル経済的な現代社会への考察が語られます。
 社会問題というのは、本やニュースなどを通して考えることも可能ですが、美術における表現から考えることもひと味違ったものがありますね。人は論理だけで行動を変えることは意外と難しく、感情に訴える表現に出会うことによってようやく新しい理解が深まることもあるのだと思います。そのインスピレーションが、美術の面白さだと僕は考えています。
根津美術館の至宝 〜救われた日本美術〜|日曜美術館 根津美術館の至宝 〜救われた日本美術〜|日曜美術館 根津美術館の至宝 〜救われた日本美術〜|日曜美術館 このエントリーをはてなブックマークに追加
 過去の放送ですが、これも面白かったです。収蔵作品のみならず、隈研吾建築都市設計事務所による設計について隈研吾氏による解説も見ごたえあるものでした。
 それと、経済成長という変化は、日本では他のアジア諸国よりも若干早く、明治時代から生じているものでます。実業家の根津嘉一郎(1860-1940)による。“…「公共」のための事業、社会への文化的な貢献…”という観点からの紹介もまた、興味を惹くものでした。
展覧会概要 | 束芋 - 断面の世代 | 横浜美術館 展覧会概要 | 束芋 - 断面の世代 | 横浜美術館 展覧会概要 | 束芋 - 断面の世代 | 横浜美術館 このエントリーをはてなブックマークに追加
 本日の日曜美術館、アートシーンでは“束芋 - 断面の世代”についての紹介もありました。現代の日本で、30代半ばとして人生を積み重ねてきた束芋さんによる表現、年代の近い僕の立場からみて共感できるものがあります。