win-win 言葉責めプレイ

人生と仕事の段取り術 (PHPビジネス新書)

人生と仕事の段取り術 (PHPビジネス新書)

 このブログで何度も取り上げた、小室淑恵さんの新刊です。日経新聞にも広告が出ていましたが、小室さんはこんな方⇒bing 画像検索 小室淑恵
 すごくきれいな方ですね〜。はにゃ〜ん。

 小室さんの場合、書く内容に結構きつい言い方があります。この本では前半部分でそれがしつく繰り返されます。しかしながら、文章全体として読んでみると悪い印象はしないと感じました。なぜなら、あくまで説得力のある理由を述べつつ、相手にとってメリットがある話として、必ずwin-winの関係を導く話になっているからです。以下、あえてややきつい部分だけを抜き出してみます。

気が短い人は、「それはいいから、具体的な方法を早く教えてよ」と思われるかもしれませんね。(P.26 「残業は仕方ない」という意識を変える)

そんな人に限って、周りの人には、「あの人っていつも朝来るのが遅いよね」「午前中はボーッとしてコーヒー飲んでるよね」「仕事机で朝ごはん食べてるよね」などと、陰で言われていたりします。(P.27 「残業は仕方ない」という意識を変える)

 ビジネス書の中ならばともかく、職場で<キレイな女の子>から反論されたり、ガツンとくるようなことを言われたら、言われた人は怒ったり落ち込んだりするかもしれませんね。男女や容姿を別にしても、年代からくる違いについては、多くの人が理解できるのではないでしょうか。
 自分自身の体験を振り返ってみても、ガツンと言った場面、言われた場面、たくさん経験しました。かつての僕は、職場において若く未熟だと思われていたからか、いろんな反発がありました。その状況そのものを恨んでも、何もいいことはありませんので、それをwin-winで受け入れられるようにしようと考え続けてました。こうして、いまも参考になりそうな本があれば買って読んでいることもその一環です。職場のベテランの人が、慣れ親しんだ考え方を変えることは難しいのですが、メリットがはっきり実感できれば不可能ではありません。誰だって、誰かが憎くて反発することはなく、成果を上げたくないがゆえに新しい時代の状況を理解しないということもありません。単純に、誰だって<考え方を変える>こと自体が難しいのです。
 この本は<段取り術>自体の内容も十分よいのですが、それをwin-winな形で相手に伝える話の展開として参考になります。これまで読んだ小室さんの著作は、統計資料や事例研究を豊富に交えたものが多かったですが、今回はシンプルな記述が多いため、日常会話的な場面にも参考になりそうなのが特徴です。

あきらめずに、どんな場面でもしつこく繰り返していく

 どんないい分析をして、プレゼン術を発揮して、仕事の段取り術を活用したとしても、やっぱり反発する人やうまくついてこれない人はいると思います。だから、あるときはコンパクトな言葉に自分の考えを込めたり、またあるときは重厚な資料やスライドに考えを反映したり、そんな繰り返しの毎日です。そもそも、プレゼンなどの技術的な面については、たくさん実行して、失敗も経験しないとうまくならないものです。だから、あきらめずに実行し続けたいですね。


以下、小室さんの著作に関する過去記事へのリンク。
自分がわかっていなかったことが、こんなにたくさんある - FDmountwill_millsの日記
プレゼンの実践練習 - FDmountwill_millsの日記
反発を乗り越え 「残業なし」で「好成績」 - FDmountwill_millsの日記