まだまだ続くカツマー話題

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100118-00000002-aera-soci

 ”<勝間和代>を目指さない”と香山リカさんの本に書かれていた件、およびそこからの論争について、まだまだ話題を呼んでいるようです。内容は、<勝間本>等の本を読んで、出来るようになったつもりが、全然できていなくて周りに迷惑をかけている人の話です。努力することに疲れるタイプのパターンとして、この記事の内容のような場合が一つの例として考えられますね。
 自分の体験から言えば、本を読んだりしてやる気になっている人は理解も早いです。だから、下手な部分があっても、適切に誘導してあげれば特に困ることはありませんでした。記事の最後にある言葉を借りると、確かに”鍛えれば最強”が個人的な考えです。経験の少ない人がそれなりに下手なのは仕方のないことだと思うし、態度が多少生意気とはいえ、根本的に困るような状況は、上記の記事では発生していないのではないでしょうか。
 このタイプの人は、引き続き繰り返し考えて仕事に取り組んでいけばいいと考えます。僕もたくさん勝間本を読んだのですが、勝間本の内容そのものは、たしかに参考にするだけの価値はあります。勝間本にはPDCAサイクルや、失敗力について説明があると思うので、ちゃんと本を理解した<カツマー>であれば、理解できるのではないでしょうか。
 効率的に仕事をできるには、たしかにそれなりの経験が必要です。ただし、ここでいう経験は、やる気を出して取り組んだうえでの経験に限ると考えます。単なる年数とは異なります。言うことが何もなく、おとなしく過ごしているだけの人は、何年経ってもそのままです。
 ”AutoCAD得意技 - FDmountwill_millsの日記」”を書いたときに思ったことがあります。僕はこれが誰もが簡単に習得できるテクニックだと思っていましたが、結局誰も社内で習得できませんでした。これで様々な作業を行うには、長年蓄積した知識が必要であり、それはやる気を出して主体的に取り組んだから得られたと考えます。
 一方、経験があるだけで仕事がうまくなったと思い込んで、生意気な態度になる場合もあります。年をとった人はみんな仕事ができると強く思い込んでおり、全然仕事ができていなくてもすごい仕事をしているとの発言が目立ちます。これは若い人に比べて多少やっかいですが、こちらから繰り返し関与していけば変わる可能性は十分にあります。
 メールの書き方にうるさいくせに、ろくにメールや文書を書いた実績がみられず、よくみれば指一本でキーボードを操作している人。図面の書き方にうるさい割に、CADで簡単なコマンドを入力することすら戸惑う人。言葉遣いにうるさい割に、人と話すときに適切な言葉が全然使えず、「あー」とか「うー」しか言えず、挙句の果てにイライラして怒り出す人。いろいろと、情けなく思ったこともあります。こういうタイプの人が、仕事上の成功を目指して努力した結果、知識が身についていないためにうまくいかずに疲れてしまう、ということもあり得るとは思います。これも、もっと繰り返し行うことが大切ではないでしょうか。
 本も、専門の業界誌も、一般の新聞すら読まない、というタイプの人も案外多いものです。それに比べれば、たとえ多少いびつな形であっても、やる気を出せる人の方に可能性を感じます。

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