まわりの人と夢をかなえあう(苦手な人も巻き込んで)

やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力

やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力

 この本でまず目をひくのは、まず本の帯が喧嘩腰であることw。いきなりこうくるか。

香山リカさんの『しがみつかない生き方』にある、「<勝間和代>を目指さない」への反論書、と言っていいかもしれません。

 有名人の喧嘩やゴシップが面白いという気持ちは、誰でも少しはわかるのではないのでしょうか。だからワイドショーとか、ネットで炎上とかいろいろあるわけです。とはいえ、これはあざといし悪趣味というのが第一印象。また、この本は自己啓発的内容ということでしたが、自己啓発書は今年だけでも何冊も読んでいて、このブログにも感想書いてきました。しかし、自己啓発本ばかり読んでいてもいまいちうまくいかないなというのが今の気持ちです。なので、最初この本を買うつもりありませんでしたが、その予想をはるかに超えた内容だったので思わず購入しました。

「最も大事なことは、「周囲の人との助け合い」(P.35)

 個人的に今やっていることでいうと、朝4時に起きて軽い運動や勉強にその時間を充てようとしています。これは、自分ひとりでやろうとしてもなかなか長続きさせるのが難しいです。しかし、朝にtwitterを開いたとき、先日ブログにコメントいただいた横田さんやmenmiさんをはじめ、様々な方が朝からいろんなことに取り組んでいます。それが、僕が早起きを続けられる励みになっています。些細なことですが、これも助け合い。この本は、助け合いの観点から自己啓発を考えて実行してゆくという記述が多いです。
 まわりに貢献できるような自分の”長所の種”をみつける」のが第一章の「しなやか力」です。そのステップ1が性格診断テストなどを用いた「自分の強みを見つける」でした。この辺は以前に読んだ勝間本でもよく登場していたので、いろいろ取り組みました。*1 *2 *3 *4
 強みを活かして助け合いをするうえで大変なのは、ひとそれぞれ考え方や人生経験が違うことだと感じています。経済評論家と精神科医もかなり違いますがw、性格自体が人それぞれで違います。そこで「しなやか力」のステップ2が「強みを発揮できる環境を整える」であり、「まわりの非難にめげない技術-苦手な相手を仲間化する」など挙げられています。

妬まれるのを気にせず、苦手な人にもどんどん話しかけてみることが大切です。自分が思っているほど、そんなにみんな元気ではないですし、パワーもありません。(P.73)

 ここが、いま僕が心がけるべき最大のアクションプラン。上司にも話しかけてみるべきだし、妬んでいそうな相手にも話しかけようと思います。
 勝間和代さんは、香山リカさんと対談したり、池田信夫さんのブログに反論を書き込んだり、苦手な相手に話しかけるのが得意そうとは思っていました。その行動も単なる喧嘩ではなくて「まわりの人と夢をかなえあう」ための一環なのかもしれません。
 以降、第2章「したたか力」ー自分の長所をのばすことにひたすら集中する。第3章「へんか力」−絶え間なく変わり続ける。第4章「とんがり力」−自分が力の中心になる世界に行く。からエピローグへと続きます。どれも内容が濃いのですが、一環して「まわりの人と夢をかなえあう」という観点から読んでみると全てが繋がってくるので、読みやすく実行もしやすい思えました。