「難しい」と「簡単」にまつわる思い込み

難しそうなものが実は簡単

はてなブックマーク-大人の音楽の時間:第5回 やる気ソングのご紹介 三百六十五歩のマーチ - 毎日jp(毎日新聞)
はてなブックマーク - Google風検索ページで「論文を普通の人にも」 NIIの「CiNii」、APIコンテストも - ITmedia NEWS

 まず、広瀬香美さんの音楽の時間について。こういった、専門用語を用いた解説に対して、難しそうに感じてしまう人がどうしても多いと思います。でも、そこをきちんと理解してゆけば、演奏や作曲を楽しむチャンスが得られるという点がメリットです。主要三和音というのは、そんなに難しい話ではないはずですよ。
 論文について。専門用語がいくつか見えただけで、難しくて役に立たないものだと決め付けられたら、せっかくの研究成果も社会に貢献するチャンスを失います。論文のなかには、新しい製品などの開発に役立てることができるものだっていろいろあるはず。だから、もっと世の中で役立てられるようになればいいと思っています。
 世の中、どこで何が役立つかわかりません。建築構造という専門分野が、音楽の解説に役立ったりします。だから、何でも最初から難しそうだと決め付けたらもったいない。

簡単そうなものが実は難しい

 はじめの一歩を踏み出す際に、専門知識のハードルが低いものについては、誰もが甘くみてしまいがちだと思います。例を挙げると、日本語で言葉を書いたり声を発したりすること自体は専門知識が不要なので簡単だと思われがち。しかしながら、本当によい作詞ができるにはそれ相応の訓練が必要なものなんだと思いますし、ボイストレーニングの専門的な技術を知らない人にとって、うまく声を出せるようになるのは難しい。
 簡単なものだという決め付けをやめてみると、メリットが得られます。例えば、専門家のレッスンを受けてみると、それまでの予想以上に上達できるという場合があるのだと思います。広瀬香美さんのブログで作詞講座を受けている人の反応や、ボイストレーニングレッスンを受けた勝間和代さんの上達ぶりはすごいと思いました。
 広瀬香美さんのブログや毎日新聞の記事、すごく好きです。難しそうな話も、簡単そうで実は少し難しい話も、どちらも丁寧で気持ちよく解説することによって、音楽を楽しむチャンスを広がったりして、日々の生活に潤いを与えてくれるように思います。