仕事学のすすめ 林文子さん 4/30

 昨日から、林文子さんに藤巻幸夫さんがインタビューする回がはじまりました。販売員経験者としては納得できる話がいろいろありますが、今回は初歩的すぎるような気がしたので、周辺に目がいってしまいました。たとえば、番組に出てきた自動車販売店、一見普通ですけど景観や内装に工夫がみられます。ガラスの壁から富士山が見えるそうです。自動車販売店というのは、どこもにたようなつくりでコード的に決められている部分も多いとは思いますが、それでもいろんなアイデアが盛り込めるものですね。
 それの前の時間は、石川鷹彦さんのギター講座でした。これも毎週なんとなく見てしまいます。レコーディングされた楽曲には様々な楽器の音が入っていて、それを写実的に譜面に落とし込もうとすると、真っ黒なおたまじゃくしが並ぶ譜面ができます。それを理解して演奏するのはたいへんな作業です。でも、ギターの初歩的な弾き語りでは、真っ黒な譜面の内容を厳密に理解しなくても、コード表を利用してそれなりに曲らしいことを奏でることができます。今回は、そのコードを分解してひとつひとつの音として奏でる奏法でした。専門用語でいうとアルペジオですね。アルペジオ奏法を自分のアイデアで発展させると、石川さんがデモンストレーションで披露したような、ギター一本だけでもメロディーが感じられる、完成形としての楽曲になります。
 コード、ひいては一定の決まりごとというものは、縛りのように感じられることもありますが、コードに対して自分のアイデアで発展させる部分を見つけることが、僕にとっては好きな作業です。