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10倍効率の先にある未来

 昨日の日記で、軽薄短小などけっこうひどい言葉も使いました。お気を悪くされる方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。僕自身としてはこういう想いですよというフォローになるといいのですが、、、

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan

 僕が仕事をしていて、よく言われることがあります。なぜそんなにいろいろ知っているのか。なぜそんなに考えようとするのか。特にひどいと感じた言葉は、あなたはそこまで考えなくていいということです。仕事をうまくやとうとしているのに、なぜそこまで言われるのか不思議でしたが、冷静に考えるとその気持ちもわかります。勉強して10倍もの効率*1で仕事をし続ける人生は、つまらないものに思えることもあるからです。だから、考えなくていいというのは、一種の優しさから出たアドバイスなのかもしれません。僕自身、もともとはそこまで真面目に勉強や仕事をし続けるような性格ではありませんので、その気持ちもわかります。
 僕がそこまでやる理由には、まず自分の金銭的余裕や、クリエイティブな仕事のやりがいという自分のための満足があります。そして、人のためになにかできることに対する喜びというものがはっきりとあります。経験上、自分だけの満足では長続きしません。この点において、著者勝間和代さんの書かれた前書きと同じ思いです。
 本の内容は、若者の雇用、女性の雇用、資本主義の未来などについてです。取材や対談、データの分析などを通してそれが述べられています。そして、現在働き盛りの男性たちにも最大限の配慮した文体が印象的でした。「やばい」等やや挑発気味な言葉をあえて使っている部分もありますが、根本的には日本の問題を全体的な視野で考えてゆこうというものだと感じました。年長の男性を負かしてしまおうというのではなく、win-winの提案です。
 勝間和代さんは最近テレビにもよく出ています。一部の討論番組では、一方的に若者と女性の味方をする、一種のキャラクラーとして担ぎ出されているように見える場合もあります。しかしながら、やはり基本的には年長の男性とも協力し合おうしようという姿勢を感じています。NHK教育の「知る楽 仕事学のすすめ」では年長の男性に対してしっかりインタビューしている姿が印象的でした。

*1:10倍効率という言葉は下記リンクで感想文を書いた本に出てくる言葉です。本当に10倍できるかどうかはともかく、効率をあげる方法は確かにいろいろあると思っています。http://www.bossabooks.jp/cafe/review.html?id=4152&asin=4478002037←link効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法