ルール
- 作者: 福沢恵子,勝間和代
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2007/06/15
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 97回
- この商品を含むブログ (83件) を見る
この本に書いてあることで、僕がいちばん実行できないと思うのはルール8「攻撃されたら反撃する」です。そんな場面は、ないことにこしたことはないと思います。ですが、現実に必要なこともあるのでしょう。つらい思いをしたくないのは当然としても、本当に価値のある才能をもつ人が力を発揮できないのであれば、それは会社のためにもならない。確かに正論です。
女性が会社で気持ちよく働ける世の中であって欲しいと僕は思います。女性にはとてもいい仕事の才能を持った人がたくさんいて、その人たちが力を発揮すれば世の中全体がすごくパワーアップするからです。会社で売れる商品をつくったり、国の経済がより強力になったりするからです。働き盛りの男性たちも、同様に才能や経験を持っています。その人たちに他の人も加わって協力できる方がよりよくなります。だから、個人的な想いとしては、才能と経験のある人を本当は反撃したくない。それは甘いでしょうか。
ルール15「ルールにこだわらない」という記述もありますし、このジレンマに今はあまりこだらないことにします。いつかまたルール8を真剣に考える日がくるかもしれない、という覚悟はしておきます。
この本は、アメリカで出版された本『Games Mother Taught You』[邦題:ビジネス・ゲーム―誰も教えてくれなかった女性の働き方(光文社知恵の森文庫)]をヒントとして書かれたそうで、著者ベティ・ハラガンに捧ぐという言葉が前書きに書かれています。ベティの著書に書かれた1970年代までのアメリカ社会と現代日本の状況の違いや、著者二人の体験から考えたことが、新たに盛り込まれているそうです。昔からいろんな人が真剣に考えてきたこと、その想いをしっかり受け止めたいと感じました。