志について思うこと

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 bloomcafeにて公開されている、東レ経営研究所社長 佐々木常夫さんのお話を視聴しました。
 仕事に必要なデータを集めて使うため、手帳などにきちんと書き込むことや、職場の仲間に信頼されることなど、スキルとして参考になると同時に、感銘を受ける内容でした。
 仕事や人間環境のスキルについて、同じように取り組んでいてもうまくできる人とできない人がいます。その違いは「志」なのかもしれません。立派な手帳やスマートフォン(数年前ならばPDAやモバイルノートに相当)などを、何年も前から持っていても、それをうまく使いこなせない人がいます。また、人間関係がうまくできず、多くの人から一緒に働きたくないと言われ続ける人もいますが、その人も一応それを気にしているようで、人間関係や話し方について、有名な本に書いてあるようなことは知識として知ってはいるようです。うまくできない人も、勉強していないというわけではなく、そこは理解して信頼したいと考えました。
 以前に僕は、職場で「自分がきちんと仕事をして、生活に役立てたい。」ということや「仕事を通して社会に貢献したい」という話をしたことがあります。それに対して「そんなことを考えるなんて信じられない」と言う人がいました。これは「志」というほど立派なものでなく、誰もがごく自然に考えることだと思います。それすら否定したくなる人の気持ち、その人にとっても本当はとてもつらく感じているのだと理解しました。
 ビジネススキルにしても、デザインやマーケティングの専門知識にしても、仲間と話をしてお互いに理解し合うことにしても、同じように時間をかけたように見えて、実際の成果が出ない人がいます。「私はここで言われたことだけやっとればいいがです」という志には、どれだけ時間をかけても、人はついてこないのだと感じました。じっさいに、その差は数倍から数百倍にもなって可視化されてしまいます。
 たとえばいま、社会では住宅や都市のあり方が大きく変わろうとしています。高齢化社会で過ごす家や、観光につながる街並みの整備や、地球環境のエネルギー問題など、解決したいことがたくさんあり、それに貢献できるスキルをもつのが僕や仲間たちと考えていますし、それを示すデータもきちんと記録され、どこでも使えるものです。「このご時世ではもうやることがない」という志では、多くの人からの反発を受けそうです。そうならないよう、きちんとした行動を実行していきたいという気持ちに大して、よい刺激になりました。