商品開発のノート術 「結果を出す人」はノートに何を書いているのか
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)
- 作者: 美崎栄一郎
- 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
- 発売日: 2009/09/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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僕の場合、いろいろ試行錯誤した結果ノートの使い方は、1.小さいメモ、2.普通のノート、3.スケジュール用手帳の3冊に落ち着きました。この本で紹介されているのもそれと似ています。このノートの組み合わせは、商品開発向きかもしれません。
業務でのノート術
ノートを使って”積極的に「記録」している人と、していない人の差(P.2)”は仕事の生産性に大きく反映されます。しかし、”仕事をきちんと「記録」して経験を貯金している人はまれ(P.2)”ということです。僕の場合、いろんなことを記録しながら仕事をすること自体は、何年か前に習慣化していました。作業を進める際、設計した製品の寸法や商品コード、作業手順などをいつも紙に書き出していました。他の人がそういう記録をやらないので製品の試作確認時に寸法がわからなくて困っていたことがあります。僕がメモ帳を取り出して即座に寸法を答えると、驚かれました。また、職場で図面の書き方やCADの操作方法についての工夫を、部署全体で事例発表したことがありました。僕は、ノートに書いたことをさっさとまとめて軽く発表したのですが、僕と同じレベルでできた人はいませんでした。この差はたしかに大きいと感じます。PCを使った作業において、メモをとりながら作業するとはかどると本のなかで述べられており、その点も同意します。
業務以外でのノート術
担当業務が似ているためか、自分と似たことばかりというのが前半部分の印象でしたが、”Chapter-05 自己投資”のところは新鮮でした。僕は自己投資にノートを活用するのがすごく苦手。大事と思えたのは、”仕事ノートと勉強ノートを同じノートにする(P.170)”というもの。理由は、”仕事で発生する細切れ時間を勉強の時間として活用する(P.170)ため。僕はいままで、メモやスケジュールはともかく、仕事用ノートはあくまで仕事のみでしたので、そういう改善点をすっかり見落としていました。
もうひとつ僕と違っているのは、セミナーや勉強会での人脈づくりにおけるノート術。僕は、ここがまるごと出来ていませんので、ぜひ参考にしたと感じました。印象に残ったところはこの章全部です。
この章では、読書とノートについての記述もあります。”「本の内容を、自分の仕事のなかですぐ使う(P.173)”という活用について記述があります。その点をしっかり意識して、しっかり実行していきたいです。
”会社人としてではなく、個人として世の中で活躍できる社会人を目指している(著者紹介文より)”
著者の美崎栄一郎さんは、上記のような考え方を持っているそうで、勉強会などを多数開催しているそうです。この本と、昨日書いた横田尚哉さんの本を読んで思ったことがあります。それは、剣にとりくんできた経験から得たものはそれ自体が魅力をもっている、いうこと。会社の事例や、理工系などの専門知識を一切語らなくても、こうして価値のあるものを提供できる可能性がある。そういう価値が、自分の取り組んだ業務にもあるかもしれない。また、自分の周囲の人もその価値を持っているかもしれない。そう思うと、目の前の仕事に対してもよりやる気が沸いてきます。