オリジナルて何だろう

1.はてなブックマーク - サイバーエージェント、ミニブログ「Amebaなう」開始へ | 情報・通信 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
2.はてなブックマーク - オリジナルを創りだす | 渋谷ではたらく社長のアメブロ
3.はてなブックマーク - タイミングがわるいですが | 渋谷ではたらく社長のアメブロ

経緯

    1. サイバーエージェントより新サービス「amebaなう(仮称)」の記事が日経BPのサイトに載る。内容はtwitterに類似していると思われる。
    2. 同時に、藤田社長が「オリジナルを創り出す」という記事をブログに書く。
    3. ブログコメント欄やはてブコメントで盛り上がり、藤田社長がブログで弁明する。

 という経緯が少し可笑しかった。まあ、はてなハイクとかmixiボイスもtwitterの類似サービスみたいなところはありますね。

オリジナル

 個人的に、「オリジナル」というのは好きな話題です。いままで、研究発表でも、商品開発でも、工場の生産でも、競争優位性をもつ付加価値を生み出すことが重要でした。その体験から思うのは、競争優位性を生み出す上で有効に働く手段のひとつに「オリジナルを創り出す」があって、それ自体が目的ではないのだと思います。 
 無難でオリジナルでない印象のアイデアがあったとして、それによって会社の収益などが確実に確保できるのであれば、それなりの価値のある仕事として確実に実行する必要があります。何もかもオリジナルにしてしまおうと考えると、手段が目的化してしまって、確実に実行すべき仕事をおろそかにしてしまうおそれがあります。
 オリジナルなものを考えつくこと、例えば変わった形の商品や変わった色の商品を考えたりすること、そこまでは簡単です。しかし、それが世間に受け入れられるかは別問題です。だから、価値あるオリジナルを生み出すために知恵を絞り出す必要があります。
 オリジナルなものを考えること自体は、僕にとっては簡単なことであまり意識する必要はなかったかもしれません。ただ、人はいままで見たことのないものに出会ったとき、少なからず違和感をもつはずです。会社の商品として世に出す以前に、社内で反対などの意見が出たりします。だから、油断していると無難で前例のあるもの方へ考えがぶれていく傾向にあります。無難なアイデアは、あまり盛り上がらないけれど、ひとまず「まあ、それでいいか。」みたいな感じにはなります。
 ただ、オリジナルで価値のあるものは、無難なものよりも、何倍も強力な付加価値があると考えています。「どっかで見たことあるぞ」という印象で商品が受け入れられるよりも、オリジナルなイメージが伝わる方が、よりよいイメージになります。旧来のアイデアよりも、強度やコストや効率やユーザーの満足など、様々な価値が向上するアイデアがあれば、そちらの方がよりよい評判につながります。
 無難な方向に流れて付加価値を得るチャンスを逃さないために、オリジナルということを真剣に追求しなければならないのだと考えます。