プレゼンの実践練習

 僕はプレゼンに関わった経験に関して、何もかもよく覚えています。高校の現代社会の発表のときや、小学校1年のときに卒業生を送る会で6年生の思い出を発表したときのことさえも、今も鮮明に覚えています。大学のカリキュラムでも、プレゼンの機会が多かったです。学生数の多い学校では、全員にプレゼンの機会がある授業はあり得ないらしく、僕はこの点に関して幸運な機会を得ることができました。研究室も学会での発表が比較的多い研究室でした。おかげで、社会に出る以前の段階からかなりの場数を踏むことができたと考えています。
 社会人の頃には割と自信がもてるようになりました。しかし、目の前の業務を処理することだけ考えて、忙しく過ごす毎日のなかでは、準備を怠ってひどい失敗を招いたこともあります。以来、たとえプレゼンの機会がなくても、それを意識することが習慣になっています。例えばテレビをみていても、プレゼンの技術としてどうかということが気にかかります。最近の日記のネタもそうですね。
 日々忙しく、長時間労働に突入することも多い職場では、プレゼンの技術を磨く機会はあまりにも少なかったです。職場では、何年もやらないとプレゼンは身に付かないと思っている人もいました。準備の期間も確保できず、プレゼンに触れる機会も少ない状況においては、その技術を磨くために何年もかかるでしょう。逆に言うと、日々プレゼンや提案することを前提として考えて、思いついたことを同僚や上司に話すようにしていたならば、自分ひとりでも技術はどんどん向上していきますし、周りの人が受ける印象をフィードバックする機会も得られます。

小室淑恵の超実践プレゼン講座 (日経BPムック)

小室淑恵の超実践プレゼン講座 (日経BPムック)

 改めてプレゼンに関する本を購入してみました。小室淑恵さんは、株式会社ワークライフバランスの代表であり、「ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム(PT)」*1勝間和代さんらと共に参加されたそうです。 訂正、内閣府 男女共同参画会議「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)に関する専門調査会」委員 および 内閣府 「新しいライフスタイルの創出と地域再生に関する調査研究」研究委員会委員。*2
 3,000回のプレゼンと500人の指導経験を持つ小室淑恵さんの技術が簡潔にまとめられています。値段の割に分量の少ない本ですが、DVDがついていることで、実際の声と動きを参考にできる点が多いに役立つと感じました。また、プレゼンは実践しないと身に付かないということが強調されています。プレゼンについて座学として勉強すべきことはそう多くないのだと思いますので、このぐらい簡潔な方が迷いが少なくてよいのかもしれません。

*1:はてなブックマーク - 勝間和代のクロストーク - 毎日新聞

*2:「新しい人事戦略 ワークライフバランス 考え方と導入法」:小室 淑恵 著:日本能率マネジメントセンター 出版 より