NHK教育知る楽仕事学のすすめ 藤原和博

 リクルートのサラリーマンから中学校校長に転身した、藤原和博さんの回でした。「異なる力をつなげる」という考え方のお話でした。
 先生と生徒、上司と部下、それ以外の人間関係。それはかつて家庭や地域社会が担っていた。その分学校の負担が増えているとのこと。地域ボランティアの人が学校の運営に協力することで、かつてあった近所のお兄さんお姉さんからおじいさんおばあさんまで、いろんな人との関わりができるとのこと。マトリックスを用いた分析からプレゼンテーションまでの実演も行われました。
 限られた人間関係では、どうしても考え方が偏ると思います。サラリーマン時代の藤原さんのアイデアを出すテンポは、現場の先生方には考えられないものだったようです。現場の先生方も誰もが学校をよくしたいと思っているのですが、テンポの違いという点で拒絶反応が出てきたそうです。
 僕の体験からしても、なぜそんなにアイデアが次々出るの、もう少し考えさせて、等言われたことがあります。そのまま進行していかなくて、もっとうまく伝えて生かせるチャンスがあったかと思うと、悔やまれることも多いです。相手も悪意があるわけではなく、本当はよいアイデアを生かしたいと思っている。そこは徹底的に信じたいと思います。