思わず気が滅入る 職場のうつニュース

はてなブックマーク - <退職強要>3割が「心の不調」に、倒産・解雇に比べ突出(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
はてなブックマーク - 辞めてくれ:職場のいじめ/上 「お前は終わっている」 - 毎日jp(毎日新聞)

 昨日、立て続けにこんなニュースを見つけたのですが、見ていてなんか気分が悪くなってきました。こんな状態になったら仕事の成果どころじゃないですね。働くひとりひとりが、元気でいてほしいと思います。
 僕は、職場のいじめ・嫌がらせについて、被害者だったかもしれない体験と、加害者になっていたかもしれないという体験と両方あります。
 僕が被害者だった頃の対策は、成果さえ出せれば解決するだろうというものでした。幸運にも症状が長期化せず薬の治療だけで元気になれたので、今まで以上に様々な工夫を考えて案件をきれいに処理し続ければ、必ずわかってくれるという想いがつい最近まであったということです。しかし、これは営業や販売といった成果の計りやすい職種以外では通用しないものだったと今では思います。加害者だった頃の想いも同じです。仕事に必要な話の内容なのだから、ガツンと言っても相手はちゃんと理解するだろうということです。
 僕はチャンスを得ようと思えば得られる年代ですし、相応の実力を発揮する場も確保できます。だから、最悪何を言われても割と冷静な態度でいることができました。一方、言葉で責めている相手の方は、言葉だけは強気でしたけど、僕の目をまっすぐ見て話すこともできていませんでした。後ろめたい思いに本当は気づいていたように見えました。そして被害妄想が激しすぎました。何か言おうとすると、僕が相手や他の誰かを非難をしていると捉えて、ひどく曲解してしまうのです。何もかもが自分を非難する存在に見えていたようで、つらそうに見えました。
 僕のことを責めていた相手のつらい立場もわかってきました。今こうして、僕が何気なく毎日ブログを書いたりしている一方、僕のことを責めている人たちはそれができない。言語表現のボキャブラリーが根本的に乏しいため、コミュニュケーションを要する仕事において時間が段違いにかかる。PC操作の工夫も、あらゆる業務の工夫も思いつかない。知識労働の意識が無いまま、何十年も生きてきた人はそんなものです。そんな、パワーハラスメントをする上司や、いじめ・嫌がらせをする人々の年齢や境遇を思うと、強気になりきれませんでした。本当はそこまで解決してまるく納めたかった。
 自分よりも案件を素早く適切に処理する人材がいたら、自分が相対的に無能に見えると考えた人もいたようです。それらを克服する行動ができなかったことについて、力不足だったかもしれません。あるいは自分ひとりの力で対応できないとして、他の人と協力していく方法もあったのかもしれません。いじめ・嫌がらせが横行する風潮は、誰もが嫌だ思っているはずなので、それをなくすため協力し合うことは必ずできるはずだったと思います。