自分を見つめる 僕はタイプ8

奇跡のレストランでエニアグラム講義- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!

書籍『断る力』にてエニアグラムというのが紹介されていました。また、勝間和代さんのブログにもちょうどその話題があります。僕も、最近エニアグラムもやってみました。エニアグラムに関する類書は多かったのですが、内容を比較してよいと思えたのが本書。おかげさまで、実に参考になりました。

9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係 (PHP文庫)

9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係 (PHP文庫)

タイプ1:完全でありたい人、タイプ2:人の助けになりたい人、タイプ3:成功を追い求める人、タイプ4:特別な存在であろうとする人、タイプ5:知識を得て観察する人、タイプ6:安全を求め慎重に行動する人、タイプ7:楽しさを求め計画する人、タイプ8:強さを求め自己を主張する人、タイプ9:調和と平和を願う人

 質問に対するチェックリストを用いて、アンケートに回答すると以上9つの性格が「ひとまず」判明します。アンケートに答えるだけで終わらないのがこの本のよいところ。そもそも、アンケート作成というものは難しいものです。以前、研究論文*1で取り扱ったことがあるのですが、質問の作成にはとても気を使います。うまく作成しないと、アンケート結果から本当の思いを読み取ることができません。学問分野でいうと感性工学や心理学、業務でいうとマーケティング市場調査。そういった分野に関わった人は、いろいろ悩んだ経験があると思われます。
 『9つの性格』では、9つのタイプに関する記述がたくさんあって、その記述にあてはまるかどうか自分で判断できます。さらにはっきりさせる方法は、本のなかに登場するワークショップと思われます。この方法により、アンケート調査についてまわる不完全さを克服しようとしていると思われます。
 僕のタイプも、アンケートでは判明しづらいものでした。タイプ2、タイプ3が同数。次点でタイプ8。タイプ1、タイプ3、タイプ8は精力的なイメージが似通っており、判断が難しいところです。タイプ3は、民間の大企業では実際よりも多く判定されがちとのことでした。同様にタイプ1、タイプ6は官公庁で多くみられるそうです。
 そこで付け加えるのが、まず身近な他人からの評価。そこでタイプ8が自分に最も近い気がしてきました。決め手になったのは、囚われに関する記述。タイプ8は、自己中心的に思われがちな弱点を克服するため、タイプ2イメージの優しさを獲得する方向へ行くとよいそうです。おそらく、僕は自分の弱点を克服しようとして、無意識のうちにタイプ2の傾向が出たと思われます。その行動をより自覚的にするうえで、この本の内容は参考になると思いました。自分にとってのよい人生について考えるきっかけになる記述が多くて参考になります。