10代で出会った胡散臭い題名の本

トニー・ブザン 頭がよくなる本

トニー・ブザン 頭がよくなる本

 上に紹介したデータでは2006年の本ですが、僕の手元にあるのは1982年第1刷のバージョンで、1994年第14刷の活版印刷です。当時、ほぼビリの成績で高校を卒業して浪人生活に入った僕は悩んでおり、勉強のノウハウに関連しそうな本をいろいろ探して読んでいました。そのなかの一冊です。現代のようにベストセラー勉強本を書いた公認会計士脳科学者の方が、毎週テレビに出て人気を集めるような時代ではなく、勉強本というのはややマイナーなジャンルだったように思います。
 僕の手元にあるこの本には、「頭脳地図」というものが紹介されています。ピラミッドストラクチャ型のフレームワークを、中心から放射するような形に変形させたイメージです。トニーブザンのマインドマップといえば、いまではいろんなビジネス本で紹介されるようになっていますが、当時は「なんでそんなノートやメモの取り方するのか不思議に思われることが多かったです。15年間何度も活用しました。思考のフレームワークというものに出会った最初のものかもしれません。
 他にも、脳のしくみの話、学習の仕組み、速読などが紹介されています。本を読んですぐに頭がよくなる実感はなかったですが、15年前よりは確実に頭がよくなっていますね。