勉強

いろいろブログを読んでいて、少し前の記事ですが気になったものがあります。
id:pollyanna様の日記より。勉強ができるという蔑称←link

年齢も近い方のようですし、全体的にはすごく納得がいく話です。僕は子供時代に勉強がものすごくできたわけではないですが、それでも似た体験があるからわかります。ただ、勉強ができる蔑称という考えは、単に一定の世代に多い風潮であるような気がしています。その世代の下限は僕とid:pollyanna様の世代、上限は現在40歳付近だと感じます。たぶん、経済というものが自然に簡単に成長するものだというふうに最初に思い込んだ世代と、そうでないから勉強なども頑張らないといけないと思った世代の差ではないのかなと思います。だから、それが日本の精神風土と言うのまでは、極論すぎるように感じましたし、id:pollyanna様がその偏見を持たない人に出会う機会があれば、考えも少し変わるのではないかと感じました。

ここ最近の人気漫画で、ドラゴン桜という勉強をテーマにした漫画があります。また、ガリレオというテレビドラマでは、切れ者の科学者は2枚目のヒーローです。物心ついた頃から、そういうものが世の中に溢れ返っていた世代もこの世の中に存在します。僕のような世代は簡単に納得できる話でも、違う世代が納得するかどうかまではわかりません。以前の日記でも何度か言っていることですが、僕の仕事の体験では、若い人の熱意には関心することが多いです。スキルアップのために勉強したいとか、はっきり言葉に出してきます。ブログを見ても、ライフハック等の言葉を掲げて勉強熱心になっているのは、僕よりやや若い世代に思えます。そして、年配の方のなかにもそう感じさせる方が多いです。のほほんとしすぎに感じるのは、やはりアラフォー以下から僕の同世代までに多いです。

ただ、30代〜40代の人というのはいろんな経験を十分積んでいて、活躍することを期待されているはずです。僕はその人たちを批判してやっつけようと思っているわけではなく、いいところを認めて一緒に協力したいと思っています。

黒部の太陽のドラマで、印象的な場面がありました。ユースケサンタマリアが演じる、最新のトンネル工法を学んだ技術者が「古い土木職人は、自分のやり方に固執して困る」という言い方をしてしまいますが、香取慎吾が演じる土木職人親方は、古い人の価値も認めて擁護します。自分自身は若くて、最新の工法にもついていこうと努力している立場にもかかわらず、違う立場の古い人を擁護するのです。そうしてそれぞれの人の立場を尊重する態度を取り続けて、最後はいろんな人の協力のもとで難工事を成し遂げたストーリーには感動しました。