ロックンロール商品開発プロジェクトの半世紀

へイル!ヘイル!ロックンロール

　好きな映画です。ジョニーBグッドを歌ったチャックベリーの映画です。ドキュメントの側面と音楽エンターテイメントの側面とを完全に両立している珍しい映画。楽器演奏の技術として、ブルース形式というよいフレームワークがすでにありました。チャックベリーはいかにアイデアを発揮して、ロックンロールとして人々に定着（Made to Stick)させたか。また、人種差別の問題、業界の体質の問題、様々な壁に対しどのように闘ったか。

ドリームガールズ

　ダイアナ・ロスやモータウンレコード等をモデルにしている映画。へイルヘイルロックンロールでも出てくることですが、当時は黒人コミュニティ間でヒットした歌が、白人アーティストが歌ってそれ以上にヒットすることがあります。ここでも、それが取り上げられる場面があります。エルビスプレスリーやローリングストーンズももともとはそうです。エルビスやストーンズもすばらしいアーティストではありますが、黒人にとってはやりきれない想いもあるでしょう。
　それだけでなく、アイデア、仕事の成功、社会の問題、会社組織のこと、家庭の愛情、貧困、成功。現代にも通ずる普遍的な問題が、いろんな場面で出てきます。
　まあそんなこと考えなくても、単純に音楽エンターテイメントの映画としてすばらしいものですけどね。